下塗り(化粧塗りを含む)

このコーナーでは、エンジンウレタンによる下塗りと化粧塗りまでの工程について、解説します。

使用するエンジンウレタンはラジンコン模型用の塗料ですが、薄い皮膜でも強度があり、黄変しにくく、防水効果もバツグンで、ヘラウキの塗料には、もってこいの塗料です。

下塗りでは、色塗りや銘入れをボディにしやすくするために、下地を整えることが主な目的です。

ワンポイントアドバイス

エンジンウレタンについて

1.エンジンウレタンの白濁について、「白化現象」とか「白カブリ」と呼ばれるものです。

筆のシンナー洗い

エンジンシンナーにも、説明書きが書かれています。

エンジンリターダーで緩和することができると書かれていますが、私は使用したことがありません。

硬化剤が残り3分の1程度になると、よく発生します。

原因については、こちらのURLを参考としてご覧願います。

上記現象が発生しはじめると、硬化剤を捨てるようにしています。従って、いつも硬化剤が足りない状況になります。

2.乾燥時間について

乾燥時間は、24時間を基本としております。逆に言えば24時間以下はありません。24時間が最低かと思います。

帰宅後、毎日ウキを作っていますので、全ての工程において、24時間を基本としています。

ただし、エンジンウレタン色止めのみ48時間を最低にしています。

エンジンウレタンは理想を言えば48時間以上が良いと思っています。

エンジンウレタンを玉の柄や竿掛の塗装に使用すると、クラックがよく発生します。

特に重ね塗りした部分に発生します。ウキでは脚の先端が白くなるのが見かけられます。

エンジンウレタンは防水面ではよいのですが、衝撃には弱いように感じております。

3.筆の処理について

とある方から、以下のようなアドバイスを頂戴いたしました。

名前を明かさないことを条件に公表の許可を頂戴しましたので、掲載させていただきます。

筆の後処理

−前略−

当方はウウレタン用の筆は使用後にシンナー等で洗浄後、水を使用して洗剤(手洗い用等)で洗浄し、水に浸けています(ウレタンの硬化時間)。この処理で筆の根元が硬化しません。

この処理を行ってから、筆は消耗品から外れました、ご参考に。

貴重な情報、ありがとうございました。

4.塗装に使う用具

塗装用具

各用具の説明は、こちら


1)エンジンウレタンの混合:


筆のシンナー洗い

塗装にホコリやゴミは大敵です。塗料にホコリやゴミが混ざらないように、また、筆に塗料がよくなじむように、エンジンシンナーで筆、筆皿をよく洗います。

エンジンウレタンの混合比ですが、箱の説明書にもあるとおり、硬化剤1:主剤2の割合で混合します。

この混合比は容積比ではなく、重量比で混合しますが、少量であれば容積比で計ってもそれほど誤差はありませんが、大幅に狂うと硬化しない場合があるので、注意が必要です。

以前はティースプーンを使用していましたが、より正確な計量を行うために、注射器と使い捨てのストローを使用しています。(2009年6月16日)

エンジンウレタンの混合(硬化剤)

まず、注射器と使い捨てのストローで、硬化剤を0.75cc入れます。

エンジンウレタンの混合(主剤)

続いて、ストローを交換し、主剤を1.5cc入れます。

エンジンウレタンの混合(シンナー)

続いて、スポイドでエンジンシンナーを1.0cc入れます。

エンジンウレタンの混合(混合)

続いて、筆を使って混ぜ合わせます。この時、できるだけ気泡が入らないように混ぜ合わせます。

硬化剤0.75cc:主剤1.5cc:シンナー1.0ccが標準となります。(2009年6月16日記載修正)


2)下塗り1回目・2回目・3回目:


下塗り1

筆をウキに対して直角に向け、回転させながら肩の絞り部分を横方向へ塗ります。この時、なるべくトップにはみ出ないようにします。

下塗り2

肩がぬれたら、肩から足先まで縦方向に塗ります。手早く丁寧に行います。また、この時、筆ムラを防ぐために、筆の返しはせず、一方向にのみ塗ります。

乾燥

丸1日乾燥台で乾燥させます。この時、ホコリが付着しないよう注意を払うことが必要です。

私は、食器用の水屋を改造して、この中に乾燥台をおいて乾燥させています。

研ぎ出し

下塗り1回目、2回目は、乾燥後、1000番の紙ヤスリで、3回目は1200番の紙ヤスリで表面を整えます。研ぐ場合には、大きな洗面器か、洗面台に水を張って行います。

カラー塗りの場合には、研いだ後の水が羽根を汚しますので、洗面所で水を流しながら研ぐようにします。






3)化粧塗り:


マスキング

マスキング

寸法台にウキを置き、足とボディを境目にマスキングテープを巻きます。この時使用するマスキングテープは、タミヤ製6mm幅のものです。

ウレタンの混合

上記1)に使用した要領でウレタンを混合します。硬化剤1を入れ、主剤2を入れた後、タミヤ製調色スティックの耳掻きのような部分でエンジンウレタンの白を掬い、混ぜ合わせます。

こうすることにより、極薄の白塗料となり、羽根の地がうっすらと見える具合に仕上がます。

極薄の白塗料の塗装

上記2)の要領で、極薄の白塗料を塗ります。マスキング部分までしっかりと塗りますが、足までははみでないようにします。

化粧塗りの研ぎ

化粧塗りの研ぎは、紙ヤスリの1500番を使って、極々軽く行います。

きつく研いでしまうと、羽根の下地が出てムラになってしまいますので、注意が必要です。


4)下塗り5回目:


下塗り4

上記2)下塗り1回目・2回目・3回目と同じ要領で、5回目の下塗りを行います。塗装後、1500番の紙ヤスリで仕上げ、下地塗りの完成です。

以上

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