(9)トップの塗装

私自身もトップの塗装については、暗中模索状態が続いています。

トップの見やすさは、黒帯部分の幅、つや消し、全体の目盛りの幅で決まるのではないかと思っています。

また、塗料はできるだけ薄く、特にトップの塗りはウキの立ち上がりにも影響しますので、薄く塗るのがポイントです。

塗料の発色と塗料を薄く軽く塗るのは、相反する問題であり、どうすれば、薄く軽く塗っても、きれいに発色するかを考えなくてはなりません。

パールトップ以外のPCムク、PCパイプ(リコーハイテクトップ等)、グラスソリッドは、白の下塗りをするか、蛍光塗料を2度塗りしない限り、きれいな発色は得られません。

ただし、パールトップはもともとの素材が白いので、下塗りなしでもOKです。

私見ですが、蛍光塗料を2度塗りするよりも、白を下塗りするほうが、発色の均一性が得られます。特に、私の場合は、パールとPCムクを併用しますので、白を下塗りをしたほうが、均一性が得られます。ただし、この場合、エアブラシでの吹きつけ量は、PCとパールで変えています。

逆に白を吹きすぎると、下地の白が強すぎて、蛍光塗料、特にオレンジ色が発色しません。

また、筆で白下塗りするよりも、エアブラシで吹き付けるほうが、薄くかつ均一に塗ることができます。

黒帯については、東邦化研工業(株)の黒艶消し、うらしま印の黒艶消し、Mr.カラーの黒艶消し、タミヤ製エナメル塗料の黒艶消し、黒マジック等、試して比較しましたが、カシューの艶消し黒が現在のところ、艶消し度合い、塗料の食いつきが一番いいように感じております。

2009年4月、浅ダナの小ウキで「ウキが戻る際に違和感を感じる。」というご指摘をいただき、黒帯塗料をうらしま製ラインカラーの黒艶消しに変更しました。

エンジンウレタンによる上塗りは行っておりません。

あくまで、エアブラシで下地に白を極薄く塗ることにより、素材の下地を整え、かつばらつきを抑え、蛍光塗料を薄く1回塗り、うらしま製ラインカラーの黒艶消しを薄く2度塗るというのが、私のやり方です。

ただ、これがベストだとも思っていません。



1)マスキング:


マスキング

マスキングテープで、トップ下地の塗料がボディに飛ばないように、マスキングします。



2)マスキング後:


マスキング後

マスキングした後の状態です。



3)Mr.カラーの156番スーパーホワイトの攪拌:


Mr.カラー高白色の攪拌

Mr.カラーに限らず、塗装する前に、塗料は十分攪拌することが必要です。

このMr.カラーの156番スーパーホワイトについても、原液1:うすめ液2で希釈します。



4)Mr.カラーの156番スーパーホワイトによる下地塗り:


Mr.カラー高白色の下地塗り

エアブラシで、Mr.カラーの156番スーパーホワイトを下地塗りします。ウキを回転させながら、薄く塗ります。

濃く塗りすぎますと、かえって蛍光塗料は発色しません。

パールトップはもともと白いので、薄く、PC系はやや濃くといったところです。

下地をどれ位に仕上げるかで、蛍光塗料の発色が決まるといっても過言ではないと思います。

この加減は、経験を積んで判断して下さい。






5)目盛り寸法入れ:


目盛り寸法入れ

トップゲージに従い、シャーペンでトップの目盛りの寸法を下書きします。

画像はマジックで入れていますが、マジックですと蛍光塗料のシンナーでにじみが出る場合がありますので、シャーペンがベストです。



6)カシューの攪拌:


カシューの攪拌

カシューを菊皿に取ります。カシューは乾燥が速いので、カシューシンナーを別にとり、適切な濃度が保てるように、薄めながら塗ります。

適切な濃度を保てるかどうかが、黒帯の塗りがうまくできるかどうかのカギとなります。

2009年4月、浅ダナの小ウキで「ウキが戻る際に違和感を感じる。」というご指摘をいただき、黒帯塗料をうらしま製ラインカラーの黒艶消しに変更しました。



7)黒帯塗り1回目:


黒帯塗り1回目

自作の塗装用回転機で回転させながら、目印に沿って、黒帯の1回目を塗ります。多少の塗りムラがあってもかまいません。

それよりも、薄く塗ることが大切です。






8)蛍光塗料の攪拌:


蛍光塗料の攪拌

蛍光塗料も十分な攪拌が必要です。



9)蛍光塗料塗り(グリーン・オレンジ):


蛍光塗料塗り(グリーン)

蛍光塗料は色の薄いほうである、グリーン→オレンジ→レッドの順で塗ります。写真は、グリーンを塗っているところです。


蛍光塗料塗り(オレンジ終了)

写真は、オレンジまで塗り終えたところです。



10)蛍光塗料塗り(レッド):


蛍光塗料塗り(レッド)

写真は、レッドを塗っているところです。


蛍光塗料塗り(レッド終了)

写真は、レッドまで塗り終えたところです。

*2003年11月以降は、黒帯1回目→グリーン→オレンジ→レッド→黒帯の先端等の細工塗り→黒帯2回目という具合に工程を見直しています。







11)黒帯の細線塗り:


黒帯の細線塗り

私の作品の場合、逆光時においても、少しでもトップが見えるように、トップの先端とボディとの付け根部分に蛍光塗料を塗らない、透明部分を設けています。

特に、ハリをつけないでトップ根元でバランスをとる場合に、この配色が見みやすいように感じています。

この部分を塗るのに、マジックの極細を使用します。

マジックでも、黒帯を塗ることも可能です。長所としては、@際がきっちり決められること、A作業がやさしいこと、短所としては、@艶消しの度合いがカシューと比べると劣ることです。

私の作品の場合は、黒帯はカシューを使用し、細工が必要な部分にのみ、マジックの極細を使用しています。

2009年4月、浅ダナの小ウキでウキが戻る際に違和感を感じるというご指摘をいただき、黒帯塗料をうらしま製ラインカラーの黒艶消しに変更しました。

ただし、マジックは墨入れには、使用できません。エンジンウレタンをかけると、細線でもたちどころに、色流れを生じますので、注意して下さい。


12)黒帯塗り2回目:


黒帯塗り2回目

黒帯の2回目を塗ります。際をきっちり決めます






ワンポイントアドバイス

黒帯の塗り幅について

ムクトップなどの径が細いものは、黒帯の塗り幅を鉛筆で印を入れた部分よりもやや太めに仕上げます。

これは、トップが細くなるにつれ、黒帯の塗り幅を増やすほうが、見やすくなるからです。

私の場合は、黒帯1回目の塗りは、鉛筆で印を入れた部分ジャストに塗ります。

蛍光塗料は、黒帯に重ならないように、白部分をやや残すような気持ちで塗ります。

黒帯に蛍光塗料を重ねて塗ってしまいますと、黒帯2回目の塗りにより、段ができてしまいます。

黒帯2回目の塗りにおいて、トップの径に合わせてアドリブで、黒帯の塗り幅を増やします。

このあたりも、羽根を使ったヘラウキ作りには、アドリブが必要と言われる所以です。

これで、全工程を終了し、待望の完成となります。

以上

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