・色止め

このコーナーでは、エアブラシを使った色止めについて、解説します。

色止めがしっかりできていませんと、Mr.カラー(ラッカー塗料)を使った「ぼかし塗り」や「帯入れ」が色流れしてしまい、悲惨な状況になります。

尽心作 匠では、色止めにMr.カラーのクリヤーを1回、エンジンウレタンを2倍に希釈したものを1回、計2回行います。

エンジンウレタンをエアブラシで色止めに吹くのか?と驚く方が多いと思います。

違う種類の塗料はどうしても食いつきが悪くなります。塗料の種類を増やせば、なおさらです。

尽心作 匠では、製作ポリシーでも述べましたとおり、塗料についてもシンプル化し、エンジンウレタンをベースにして、化粧塗りと色止めに、Mr.カラー(ラッカー塗料)のみを使用しています。


2003年7月23日ホームページ開設後、色止めに関する質問を多くの方から頂戴いたしました。

例えば、

Q:模型用水性アクリル塗料(商品名:グンゼ産業 水性ホビーカラー)を施し、上塗りにウレタン仕上げは可能でしょうか?

A:以下の解説にありますような色止めをしない限り、一撃で色流れ・塗料湧き(下地がぐしゃぐしゃ)を起こします。

下塗り、上塗りはやはり2液性エンジンウレタンがベストだと思います。多くのプロ、関西では、「DETAIL」の速水さんも使っていることで、実証済みだと思います。

私が、エアブラシを使う前にとっていた方法は、 下塗り、上塗りはエンジンウレタン、帯は水性ポスターカラーで、銘はゴム印で水性の印台を使っていました。水性ですので、完全乾燥には、1週間を要しました。

エアブラシを使わない色止め方法として、ルアーの色止め用で、スプレータイプのウレタンコートもありますが、塗料が出すぎるきらいがあります。

筆塗りの場合ですと、飾り塗りにMr.カラー(ラッカー系)を使用し、水性ウレタンを色止めに2回塗り、十分乾燥させてから、エンジンウレタンを塗るという手もあります。

でも、一番簡単で確実なのは、以下で解説するエアブラシです。


1)Mr.カラー(ラッカー塗料)のクリヤーを使った色止め:


試し吹き

エアブラシは、毎日使用しているわけではありませんので、シンナーを入れて試し吹きをします。

ティッシュにシンナー吹き、前回吹いた色が残っていないことを確認します。


塗料の攪拌1

Mr.カラーをよく攪拌します。

 塗料の希釈1

攪拌したMr.カラーをカメラフィルムの空ケースに移します。この前にカメラフィルムの空ケースは水洗いし、ほこりがないことを確認しておきます。


  塗料の希釈2

移したMr.カラーを1とし、カメラフィルムの空ケースにマジックで印を入れ、この2倍のシンナーで希釈します。


 塗料の攪拌2

希釈した塗料をよく攪拌します。

 塗料の攪拌2

攪拌した塗料をエアブラシに移します。

 塗装1

化粧塗り部分に、エアブラシでボディを回しながら、クリヤー塗料を吹いていきます。

このMr.カラー(ラッカー塗料)のクリヤーを使った色止めを1回行います。


3)エンジンウレタンのクリヤーを使った色止め:


筆のシンナー洗い

塗装にホコリやゴミは大敵です。塗料にホコリやゴミが混ざらないように、また、筆に塗料がよくなじむように、エンジンシンナーで筆、筆皿をよく洗います。

エンジンウレタンの混合比ですが、箱の説明書にもあるとおり、硬化剤1:主剤2の割合で混合します。

この混合比は容積比ではなく、重量比で混合しますが、少量であれば容積比で計ってもそれほど誤差はありませんが、大幅に狂うと硬化しない場合があるので、注意が必要です。

以前はティースプーンを使用していましたが、より正確な計量を行うために、注射器と使い捨てのストローを使用しています。(2009年6月16日)

エンジンウレタンの混合(硬化剤)

まず、注射器と使い捨てのストローで、硬化剤を0.75cc入れます。

エンジンウレタンの混合(主剤)

続いて、ストローを交換し、主剤を1.5cc入れます。

エンジンウレタンの混合(シンナー)

続いて、スポイドでエンジンシンナーを2.0cc入れます。

エンジンウレタンの混合(混合)

続いて、筆を使って混ぜ合わせます。この時、できるだけ気泡が入らないように混ぜ合わせます。

エアブラシで吹く場合は、硬化剤0.75cc:主剤1.5cc:シンナー2.0ccが標準となります。(2009年6月16日記載修正)



 塗装1

化粧塗り部分に、エアブラシでボディを回しながら、塗料を吹いていきます。

このエンジンウレタンのクリヤーを使った色止めを1回行い、色止めの完成です。





ワンポイントアドバイス

色止め時の乾燥時間について

色止め時のウレタンの乾燥には、十分な乾燥時間が必要です。アクリルはあまり気にする必要はありません。

私の場合、アクリル(Mr.カラークリヤー46番を1に対して、薄め液2)をエアブラシ、24時間乾燥

エンジンウレタン硬化剤1、主剤2、薄め液3〜4(季節に応じて)をエアブアシ、48時間以上乾燥、です。室温、湿度はごく普通です。

私もウレタンを吹いた後、12時間程度で刷毛でウレタンクリヤーを塗り、色流れを起こした経験が何度かあります。

以上

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