(8)ヘラウキ成形器「水月」の使い方について

ホームページ開設後、何人かの方から、ヘラウキ成形器「水月」の使い方についてのご質問を受けました。

以下はあくまで、私の独断と偏見による使用法ですが、私なりの「水月」の使い方のコツを解説させていただきたいと思います。

片山和夫氏著「新釣具手作り入門」とは、かなり異なります。あくまで、これもひとつのやり方とご理解願います。


1−(1)頭部分と足部分では使い方が異なります。

*水月での頭部分の成形

@仕様書に基づき、紙ヤスリで加工した状態

水月での頭部分の成形@

A水月での頭部分のくせづけ

水月での頭部分の成形A 水月での頭部分の成形B

Bくせづけ完了後

水月での頭部分の成形C

具体的には、頭部分は、4つ割りした後の成形は自分の目を頼りに行い、「水月」はあくまで、クセづけにのみ使用します。従って、テーパーは自分の目が基準で、「水月」のテーパーが基準ではありません。

*水月での足成形

水月での足成形

逆に足側は、やや太めに足の成形を行った後、「水月」に2片の羽根を差込み、「水月」のテーパーにあわせて、どの部分を削れば、目的とする径まで、押し込めるのか、確認しながら紙ヤスリで削っていきます。

つまり、足側の成形は、「水月」のテーパーを基準にし、微調整を自分の目で行っています。

目的とする径まで、押し込めることができ、足の成形が完成した後、ろうそくに火を入れ、クセづけを行っています。

1−(2)1本取りと2枚合わせでは、「水月」で使用する径が異なります。

具体的には、「水月」の6mm径であれば、2枚合わせの場合は、5.3〜5.7mmの羽根を使用します。

1本取りの場合は、5.6mm〜6.0mmの羽根を使用します。

2枚合わせは、羽根の高さを径よりもほんの僅か多くしないと、真円に仕上がりません。

「水月」の6mm径に2枚合わせの6mm径を押し込むと、高さが、6.2mm程度になるため、羽根が噛み込み、失敗してしまいます。

1−(3)ろうそくの火から離すタイミングについて

「水月」の内部に曇りが発生した時が、ろうそくの火から離すタイミングです。焦がしてしまうと修正できませんので、早めにろうそくの火から離すのがコツです。

クセづけが足りないと感じたら、再度やり直すほうが確実です。

以下は、私が使用している具体的な使用基準を表形式でまとめたものです。


 

2.使用基準

2−@足側(カーボン足の場合)

ボディ寸法 水月仕様 備考
ボディ35mm 足側テーパー20mm、内径5.5mm、先端内径1.0mm 浅ダナ向け小ウキ扱い
ボディ40mm 足側テーパー25mm、内径5.5mm、先端内径1.0mm 浅ダナ向け小ウキ扱い
ボディ50mm 足側テーパー30mm、内径5.5mm、先端内径1.0mm 浅ダナ向け小ウキ扱い
ボディ60mm 足側テーパー35mm、内径5.5mm、先端内径1.0mm 浅ダナ向け小ウキ扱い
ボディ70mm 足側テーパー40mm、内径6.0mm、先端内径1.2mm チョ−チン向け
ボディ80mm 足側テーパー45mm、内径6.0mm、先端内径1.2mm チョ−チン向け
ボディ90mm 足側テーパー50mm、内径6.0mm、先端内径1.2mm チョ−チン・底釣り向け
ボディ100mm 足側テーパー55mm、内径6.0mm、先端内径1.2mm チョ−チン・底釣り向け
ボディ110mm以上 足側テーパー60mm、内径6.0mm、先端内径1.2mm チョ−チン・底釣り向け
ボディ120mm以上 足側テーパー65mm、内径6.0mm、先端内径1.2mm チョ−チン・底釣り向け
ボディ130mm以上 足側テーパー70mm、内径6.0mm、先端内径1.2mm チョ−チン・底釣り向け
ボディ140mm以上 足側テーパー75mm、内径6.0mm、先端内径1.2mm チョ−チン・底釣り向け
ボディ150mm以上 足側テーパー80mm、内径6.0mm、先端内径1.2mm チョ−チン・底釣り向け


2−A足側(竹足の場合)

竹足の方がカーボン足よりも太いことから、どこまで押し込むかというポイントが、カーボン足よりも手前になります。

「水月」の購入を節約するために、カーボン足よりも10mm長いテーパーの物を使用して対応しています。

ボディ寸法 水月仕様 備考
ボディ70mm 足側テーパー50mm、内径6.0mm、先端内径1.2mm チョ−チン向け
ボディ80mm 足側テーパー55mm、内径6.0mm、先端内径1.2mm チョ−チン向け
ボディ90mm 足側テーパー60mm、内径6.0mm、先端内径1.2mm チョ−チン・底釣り向け
ボディ100mm 足側テーパー65mm、内径6.0mm、先端内径1.2mm チョ−チン・底釣り向け
ボディ110mm以上 足側テーパー70mm、内径6.0mm、先端内径1.2mm チョ−チン・底釣り向け
ボディ120mm以上 足側テーパー75mm、内径6.0mm、先端内径1.2mm チョ−チン・底釣り向け
ボディ130mm以上 足側テーパー80mm、内径6.0mm、先端内径1.2mm チョ−チン・底釣り向け


2−B頭側

タイプ 水月仕様
肩張りタイプ テーパー6mm、先端内径1.0mm、内径5.5mmと6.0mmの2種類
底釣り用なで肩タイプ テーパー10mm、先端内径1.0mm、内径6.0mmと6.5mmの2種類


3.初めて「水月」を購入する方へ

ヘラウキ成形器「水月」の発売元であるニイミ商事の方には大へん申し訳ありませんが、「標準型」と呼ばれる初めて「水月」を購入する方用のものは、はっきり申しましてお勧めできません。

「標準型」の仕様は、既に過去のウキのスタイルであり、現在の「足が長く、立ちの速いウキ」を作るには適合しておりません。

私個人の見解ですが、ソリッド用と呼ばれるオーダーメイド品で、小ウキ用は、内径6.0mmで「足側テーパー30mm、先端内径1.0mm」、「頭側テーパー6mm、先端内径1.0mm」を、

チョーチン・底釣り用は、ソリッド用と呼ばれる内径6.5mmで「足側テーパー70mm、先端内径1.2mm」、「頭側テーパー10mm、先端内径1.0mm」というものをお勧めいたします。

内径を私と比較して0.5mm太くしているのは、一般の釣具店では、5.8mm〜6.2mm径の孔雀の羽根が最も多く販売されているからです。


以上


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